第六回東莞和僑会:議事録

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テーマ:「筒井修の成功哲学,経営指南」

講師:和僑総会会長 筒井修

第六回東莞和僑会筒井修会長講演
今日は皆さんと,人生,仕事の成功について話し合いたい.

「人生とは2度ある3度あると思っていないかい?人生は1度だけ」中村天風

成功のための本質とは,実は当たり前のことでしかない.当たり前の事を当たり前に継続する事だ.
論語も当たり前のことしか言っていない.その当たり前のことを実践できるかどうかで決まる.

成功とは,何だと思いますか?
「幸せになること」
「やりたいことをやること」
「社会貢献が出来ること」
「創造に立ち会うこと」
「達成感を得ること」
「現状に満足しないこと」

成功すると言う事は,やりたい事を続けられること.やりたい事を続けられれば幸せにもなれる.

成功者になるためには,学ぶことと行動することが肝心.
学ぶこととは人から学ぶこと
・先人の考えを学ぶ
・現在の成功者から学ぶ
学んだことを行動に移すから成果が出る

「知行合一」
グロービス経営大学院の幹部が香港に尋ねてこられたことがあり,彼らの教育の真髄を聞いてみた.彼らの教育は「実践」を教えることであり,それを一言で言えば「知行合一」だ.
全てのことは原因と結果の因果で結ばれており,行動を起こさなければ結果は生まれない.

成功の反対とは
「成功」の反対は「失敗」ではない
「失敗」とは「成功」のための過程であり,「成功」の反対は「何もしないこと」だ.

私は,
人から学ぶこと
人とのネットワークを作ること
を目的として香港和僑会を始めた.

  • 香港で起業した理由
    私は10代の頃から海外にあこがれていた.
    10代の頃には毎日のように,中国文化大革命紅衛兵のニュースがラジオから聞こえていた.これが中国に興味を持つきっかけとなった.
    学生時代には,台湾出身の学友を訪ねてよく台湾を旅行した.就職した後も休みとなれば,台湾に遊びに行き,台湾にない物を日本から輸出するサイドビジネスをやっていた.その収入は給料の10倍ほどあった.

    その後会社(名鉄百貨店)が香港に進出することとなり,社長に何度も直訴し,3年間の約束で香港に赴任させてもらった.
    香港に着任してすぐに,香港でずっと暮らすことを決意した.そのために何をしなければならないかを考え,まず家を購入した.自分の宿舎は会社が用意していたので,購入した家は日本人駐在員に貸した.これが年率12%で回ったので,2軒目3軒目と不動産を購入した.
    会社からそろそろ戻って来いと言われないように,あらゆる工夫をした.
    例えば,香港にコンビニを展開する時は,本社の出資金を担保に金を借りて,華僑と一緒に事業を展開した.その結果本社の出資金1000万円で10店舗のコンビニチェーンが出来た.
    会社が戻って来いと言うときには,共同経営者となっている華僑から本社の社長に談判してもらい,撤回してもらっていた.

    志があれば,方法は必ず見つかる.
    夢は必ず実現する.諦めなければ実現する.

  • 飛行機の隣に乗り合わせた人物とは?
    若い頃,休暇でタイへゴルフに出かけた事がある.
    宿泊したシャングリラホテルでは,客室が満室でコーナースイートルームにアップグレードされた.窓が2面ある角部屋のスイートルームだ.
    休暇を最高の部屋で気分よく過ごすことができた.更に香港に戻るフライトもファーストクラスにアップグレード.この時はよほどツイていたのだろう.
    しかしツイていたのは,これだけではなかった.

    隣に乗り合わせた老紳士が「君は韓国人かい?」と話しかけて来た.
    老紳士とおしゃべりで,シャングリラホテルでコーナースイートに宿泊し大変すばらしい体験をしたと話をした.
    なぜかその老紳士はその話に「サンキュー」と礼を言う.
    実はこの老紳士は,シャングリラホテルチェーンのオーナーであるロバート・クオック(郭鶴年)氏だったのだ.

    フライトの間に,クオック氏から事業に成功する秘訣を教わった.
    成功の秘訣は二つしかない.約束を守ること.成功したら仲間とシェアする.
    この二つが華僑の真髄だと教わった.しかもクオック氏は,その教えを機内食の箸の袋に丁寧に書いてくれた.

    香港に戻った後,ある日突然クオック氏から食事の招待状が届いた.招待状には,○○日のランチ,○○日のディナーといくつか選択肢が用意されていた.大富豪であり,かつ年長者のクオック氏が,まだ若かった私にこれだけの気遣いを持って食事に招待してくれた.

    指定された日に,香港シャングリラのクオック氏専用のスイートルームに行ってみると,彼は家族と共に待っていた.大勢のランチ会の一人として呼ばれたのではなく,家族との昼食に呼ばれたのだ.

  • 論語について
    最近香港で論語の勉強会を始めた.
    「己の欲せざるところは,人に施す事なかれ」こう言う孔子の言葉を,一つずつ勉強している.
    孔子の考えは「仁」「恕」である.
    孔子が言っている事は,当たり前の事だが,それを実行出来ないのも人間だ.思いやりを持って人と接する事が大切だ.

【議事録筆者のつぶやき】

筒井会長からロバート・クオック氏の隣に偶然座った話を以前にも聞いたことがある.多分幸運と言うのはあるのだろう.しかしなぜクオック氏が,ほんの2時間ほど機内でおしゃべりした見知らぬ日本人青年に成功哲学を教授し,友人として食事に招待したのか分からなかった.ずっと疑問だった.

そんな訳で,今回の講演会で質問をしてみた.しかし私が期待していた答えは見つからなかった.その後懇親会にて筒井会長から,「サービス」に付いて話を聞かせていただいた.それはこんな話だった.

筒井会長は若い頃はデパートに勤務されており,売り場にも立たれていた.
子供服売り場は,孫にプレゼントを買いに来る年寄りがよく来る.そのお客様に対して,荷物を持ってあげる.他の売り場の買い物にも付き合う.最後は玄関先まで見送りに行く.ここまでやると,お客様は固定客になってくれる.
そればかりではない,これはウチで採れた柿だ,とか美味しいミカンを貰ったから持って来た,などと用が無くても尋ねて来る様になる.その度に何かしらお買い上げいただく訳だから,子供服は売れなくても,デパート全体で見れば売り上げに貢献していることになる.

こう言う話を聞いて,ハタと気がついた.
筒井会長がロバート・クオック氏と友人になってしまったのは,運が良かったのではなく,彼のもてなしの精神に対して,この若者はきっと成功者になるとクオック氏が確信したからだったのだろう.

運とは,日頃の行動があって初めて運となる.
筒井会長も,サービス精神から来る日頃の行動が無ければ,隣に座っている老人がロバート・クオックである事すら気が付かなかっただろう.

第六回東莞和僑会集合写真

林@クオリティマインド の紹介

中国広東省にて品質改善・経営革新コンサルをしています.
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